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2025年5月22日から、ディズニー実写映画最新作、「リロ&スティッチ」が全国の映画館で上映されました。
2002年に作られたアメリカ映画「リロ&スティッチ」が23年越しに実写版として帰ってきました。
今回はそんな実写版リロ&スティッチを正直レビューしていきます!!
あらすじ
ハワイで暮らす少女リロは、宇宙から来たエイリアン・スティッチと出会います。最初は問題児だったスティッチも、リロとの交流を通じて「家族(オハナ)」の大切さを学び、心を通わせていきます。笑いと感動が詰まったディズニーの名作です。
感想
※ここからは一部ネタバレを含みます。
・リロ&スティッチとは思えなほどの感動
初代リロ&スティッチやリロ&スティッチザ・ムービーなど、昔から様々な作品がありどれも見てきました。昔のリロ&スティッチは、実写版のリロ&スティッチのような感動よりも、アメリカらしいテンポやドタバタ感が強く面白さ重視の印象でした。なので僕もアニメ版で涙を流したことがなかったです。
しかし今回の実写版では、リロやナニが主役といってもいいほど「人」に焦点を当てていました。姉妹で離ればなれになるかもしれない不安や、お互いの中にある怒りや愛情など、二人の感情の動きを見ることができます。またリロナニだけでなく、デイヴィットも主人公並みの活躍をしちゃいます!
映画で泣かない僕の友達ですら泣いていたくらい感動する作品になっています。(私はもちろん泣きました。)
・スティッチがやっぱりかわいい
これは僕だけなのかもしれませんが、実写版のキャラクターってどうしても見た目的に気になってしまうんです。例えば美女と野獣の野獣だったり、ダンボだったり、、、アニメ版だから馴染めたキャラクターの雰囲気が実写になってよりリアルに描かれることで、そのキャラの見た目が気になって話に集中できないことがよくありました。しかし今回のリロ&スティッチのスティッチは、そんな悩みを吹き飛ばすくらい忠実に、しかもリアルに可愛く描かれていました。やっぱりスティッチはアニメでも実写でも可愛いと再認識できました!!
・アニメ版でおなじみのあいつがいる!!
実は今回の実写版では、アニメ版に出てきたあのキャラクターたちが度々登場しています。
アイスクリームおじさんやカエルなど、うわちゃんといるな、、って見てて楽しかったです。
・大満足の放映時間
初代は約1時間30分、他のシリーズは約1時間と、リロ&スティッチシリーズは比較的短い映画でした。それもそのはず2000年代初期までのアニメ映画は、子供たちも飽きずに見れるように時間設定が意識されていました。。またギャグ的な要素が強くテンポが速いために、短めでした。
しかし今回の実写版スティッチは、放映時間も約2時間で大人でも満足できる時間設定になっています。あっという間に2時間が経ってしまい、個人的には2時間でも物足りないくらいでした。
気になった点
・新しい登場キャラクターの違和感
今回の実写版リロ&スティッチは、2002年公開の初代リロ&スティッチをリメイクしたものです。初代の世界観を踏襲しながらも、新しいキャラクターが登場したり、ストーリーの一部が変わっています。実写版美女と野獣もそうですが、原作とは少しストーリーが変わるのが実写版の定め(?)なんですね。
また実写版では、リロとナニを幼少期から見守ってきたご近所さんの「トゥトゥ」という人物が登場します。個人的には原作は原作のまま実写に落とし込んで欲しいというのが感想です。実写になるからと言って話にリアリティを持たせるのは個人的に違和感を感じました。
・消えてしまったキャラクターも
※ここからは完全にネタバレになります
今作ではガントゥ大尉が消えます。原作では一番最初のシーンから最後までガントゥが活躍します。しかし今作ではガントゥの存在自体が消え、ジャンバ博士がヴィランサイドになります。原作ではジャンバとプリークリーがリロの家に残って一緒に住むようになりますが、今作はジャンバは家を破壊して海に落とされ、結局銀河連邦によって逮捕されてしまいます。ガントゥの立場をジャンバが担ったとも言えます。
ガントゥのリストラについて監督は、実写版におけるリアリズムの維持のためだといいます。姉妹の絆などより感情的に響くものにできるのは、そういった実写ならではのリアリズムから来てると言えます。
またジャンバとプリークリーは原作ではそのままの姿でスティッチの回収しようとします。実写版では通りすがりの人をコピーして人に変身してスティッチの捜索をします。これも実写版のリアリティ維持のためと考えられますが、原作好きの僕からするとどうしてもそのままの二人が見たかったです。
・あたらしいキャラクター
さきほども紹介しましたが、今作ではあたらしいキャラクターとして「トゥトゥ」が登場します。原作に隣人さんの要素がなかったために、今作でいきなり登場しがっつり活躍している点は少しもやもやしましたが、トゥトゥはかなり重要なため、実写版では欠かせないキャラクターだったと言えます。
また原作で福祉局の人といえばコブラでしたよね。サングラスにガタイがいいあのコブラでしたが、今作ではコブラはCIAのエージェントで、空き枠は「ケコア」になりました。コブラは福祉局の上司として最初に登場しますが、本来の任務はスティッチを調査することでした。コブラがいまいちはっきりしない立場にいた気がします。
いかがだったでしょうか!今回は実写版リロ&スティッチの映画レビューをしました!
なんと今回のスティッチは米国の劇場公開初週の3日間で約1億4600万ドルを記録し、過去の実写映画、美女と野獣やアラジン、ライオンキングにつぐ記録です。世界中でスティッチがヒットしていることは間違いないと言えます。
また6月26日のスティッチの誕生日には、実写リロ&スティッチの続編が決定しました!こちらも情報がつかめ次第、更新していきますね。
笑いと感動が織りなす名作、ぜひ映画館でご覧になってはいかがでしょうか!!
※このレビューはあくまで個人の意見です。
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